苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)
【製造元】一元製薬株式会社
【効能・効果】
体力中等度以下で、めまい、ふらつきがあり、ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症:
立ちくらみ、めまい、頭痛、耳鳴り、動悸、息切れ、神経症、神経過敏
【用法及び用量】
大人 1回4~6錠
7~13才迄 1回2~3錠
1日3回、食前1時間又は空腹時に服用
【成分】
(本品100錠中)
日局ケイヒ末・・・・・・・・5.2g 日局ソウジュツ末・・・・・・5.2g 日局カンゾウ末・・・・・・・3.5g 日局ブクリョウ末・・・・・8.6g
自社製別紙規格水性エキス(苓桂朮甘湯エキス):2.5g
【漢方専門薬剤師からの注意点】
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は水証(水分代謝の異常)に用いる漢方薬で、胃内停水や尿の減少があり、水分がうまく代謝されず、気の上昇によって起こす症状に使用します。
気の上昇はのぼせやめまい、身体動揺感、心悸亢進、頭痛、神経症などを引き起こします。
苓桂朮甘湯を用いる人は、もともと気が上昇しやすいため、車酔いや冷えのぼせ、緊張して顔が赤くなりやすいなどの特徴があります。
気が上昇しやすく貧血気味などを伴う場合には人参当芍散(にんじんとうしゃくさん)を用います。