四物湯(しもつとう) 【第2類医薬品】
【製造元】一元製薬株式会社
【効能・効果】
体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの次の諸症:
月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え性、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復
※)効能・効果に関連する注意
血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【用法・用量】
大人 1回4~6錠
1日3回、食前1時間、又は空腹時に服用する。
【成分・分量】
(本品100錠中)
日局シャクヤク末・・・・・5.6g
日局トウキ末・・・・・・・5.6g
日局センキュウ末・・・・・5.6g
局外生規ジオウ末・・・・・5.6g
自社製別紙規格水性エキス:2.6g
【漢方専門薬剤師からの注意点】
四物湯(しもつとう)は胃腸虚弱でない方の貧血による生理不順や生理痛、更年期障害、不妊症、冷え性、皮膚の乾燥などに使用される漢方薬であり、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、温清飲(うんせいいん)など多くの漢方薬にも含まれております。
当帰芍薬散は四物湯からジオウを去ってビャクジュツ、ブクリョウ、タクシャを加えたもので、貧血がありむくみなどの水毒症状を伴う場合に使用します。
十全大補湯は四物湯に四君子湯(しくんしとう)を組み合わせた漢方薬で貧血があり胃腸も弱く気力も低下している状態に使用します。
温清飲(うんせいいん)は四物湯に黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を組み合わせた漢方薬で、皮膚の乾燥があり熱症状(アトピー性皮膚炎などによって皮膚が赤く炎症をもっている)を伴う場合に使用します。
他にも四物湯が元となって作られている漢方薬は様々あります。